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コラム

IT業界の志望動機(業界に興味を持ったきっかけ)を考える

 IT業界やITエンジニア職を目指す文系学生さんやプログラミング未経験の学生さんにとって志望動機を考えることは、履歴書を提出するにあたって最も高い壁に感じることの一つでしょう。このコラムでは過去に内定を獲得された方の志望動機(業界に興味を持ったきっかけ)をジャンル別でご紹介します。作成の際の参考にされてみてください。

アルバイトを題材に業界への興味を持ったきっかけを作成した例

①私がITに興味を持ったきっかけは、アルバイト先の喫茶店で売り上げ管理や在庫管理をするシステムが導入されたおかげで、以前より一人一人にかかる労力が軽減されたことです。導入前はすべて手書きで記入や一つ一つ棚を確認して在庫管理を行っていましたため、人手不足になってしまうことがありましたが、端末一つで解決できました。この経験からシステムに関心を持ち私もIT業界に携わりたいと思いました。

②私がIT業界に興味を持ったきっかけは、アルバイトをしている居酒屋でのPOSシステムの導入によって仕事が変化したことです。それまですべて手書きでオーダー作業を行っていたのが、セルフオーダー端末やハンディーの活用によって大きく変化し、業務の効率化に加えてサービスやお客様の満足度の向上を経験しました。この経験から人々の生活を効率化するとともに豊かにできるITに魅力を感じ、私自身もITに携わる仕事がしたいと思うようになりました。まずは、基礎知識から学び、将来的には、より効率的で便利な社会の形成に貢献できるようなエンジニアになりたいと考えています。

大学の授業を題材に業界への興味を持ったきっかけを作成した例

①私がIT業界に興味を持ったきっかけは、大学の講座でプログラミングについて学んだことがきっかけです。大学2年生から1年間、ごく入門ではありますが、プログラミングについて学びました。今まで私が使用していたシステムの一部原理を理解し、社会基盤として当たり前を支えるITの力に感銘を受けました。そのためIT業界に携わり、システムを支える一員として活躍したいと考えます。現在は、文系学部出身でもいち早く活躍するためにITパスポートを自主的に取得し、大学ではプログラミングをさらに学べる講座を履修しております。将来は、ITの技術や知識を常に学び続け、上流工程にも携われるような一人前のエンジニアとして活躍したいと考えております。

②大学の授業で Webサイトを制作したことがきっかけです。HTMLやPHPを使っての制作は、コードを書くことに苦労した半面、出来上がったときの感動は大きなものでした。時代背景や自分の興味、将来性を踏まえ、ITにて技術者として従事することを希望いたします。

就職活動を題材に業界への興味を持ったきっかけを作成した例

①私がIT業界に興味をもったきっかけは、就職活動を進める中で、業種業態問わずITシステムが取り入れられていることを知ったためです。例えば証券、金融では高度な業務が自動化されており、それらのシステムで効率化が図られていることでその業界が成り立っていることが分かりました。私も様々な業務を効率化させ、人の役に立つシステム開発をしたいと思いIT業界を目指しております。現在はIT業界で就職するために、オンラインにて基礎的な JAVAの勉強を開始したところです。将来はユーザーが使いやすく効率化を促せるようなシステムの開発を担える技術者になりたいと考えております。

幼少期を題材に業界への興味を持ったきっかけを作成した例

①昔からパソコンに興味があり、コロナ過で在宅時間が増えたことがきっかけで自作でPCを作成致しました。その延長でソフトウェアにも関心を持ち、独学でJavaに触れプログラミングの面白さを知ったことがIT業界を志した理由です。
現在でもオンラインでJavaプログラミングの学習を継続しており、基本情報技術者試験の合格を目指しております。将来的には実社会で役立つシステム構築に関わりたいと思っております。

気になる業界への興味の例

①私がIT 業界に興味を持ったきっかけは、 IT という分野が生活の中の様々な所で関わっていると感じたことでした。そこで、まずは基礎を学ぼうと思い IT パスポート試験の勉強を始め、今年の 2 月に受験をして合格基準点を超えることができました。現在は HTML や CSS について勉強をしています。今後はできることを増やしていき、IT を用いて人々の生活を豊かにできるようになりたいと考えています。

 解説→ITと自分を結びつける動機が弱いため、さらに強化する必要がある。実際の生活でITがどのように自身と関わり、それがなぜIT業界に興味を持つきっかけになったか具体的に説明したい。

②就職活動で営業が私に向いていないのではないかと悩んでいた時に、ある就活イベントでIT業界の需要の高さを知ったことが興味を持ったきっかけです。全ての業界に通用するITのスキルを身に着けて、長く働きたいと思いました。また私は将来趣味としてやりたいことがあるため、時間を最も重視してワークライフバランスのとれる仕事や、Webを使ったどの場所でもできる仕事がしたいと思っています。

 解説→IT業界の需要の高さが業界に興味を持つきかっけになったというのは避けたい。採用側としては正直で好感を持つ一方、他の業界の需要が今後高まった場合どうなってしまうのか考えてしまう。加えて当初営業職を希望していたことを考えると消去法でIT技術職を選んでいるとして理解される危険がある。さらに、将来の個人的な夢のための腰掛けのつもりでいる点も気になる。消極的な理由でなはい個別具体的な過去の経験からITと自身を紐付ける動機を探したい。

③ITに興味を持ったきっかけは、現代社会のIT化が進み需要の高まりから人手不足のため文系IT未経験でも手に職をつけられるIT技術職になれると知ったからです。パソコンを大学で本格的に使いだし、プログラミングなども未経験ですが、慣れるために参考書を使い、pythonを独学で勉強しています。まだまだ基礎の基礎ではありますが、入社後はプログラム作成など一人前の仕事ができるようになり、利用者目線の開発をしていきたいと思っています。

 解説→人手不足や手に職をつけられるという業界志望理由は避けたい。他業界でも人手不足や手に職をつけられる業界はあるため、志望理由が弱いと判断される。IT業界への能動的な理由を見つけ、未経験な領域について頑張れる姿勢を見せたい。

まとめ

 いかがだったでしょうか?身近な事柄から自分とITのつながりを見つけ、抽象化を避けた個別具体的な内容の志望動機(業界への興味のきっかけ)を作成できるとよろしいかと思います。自分の経験則に基づいていれば面接時の質問にも回答しやすくなります。

 ぜひIT就活ターミナル推奨!履歴書サンプルもご覧いただきながら作成されてみてください。