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コラム

「とりあえず資格(ITパスポート・基本情報)」は無駄?選考で本当に評価される学習アピール法

資格の勉強を行うことで「ITへの熱意」をアピールできたと安心するが、面接官の心の中は「で、コードは書いたの?」である。この残酷なギャップはなぜ生まれるのか。 

1.「資格だけ」の危うさ
 プログラミングの面接に、資格の合格証書「だけ」を持って挑むこと。これがどれほど不自然なことか、車の運転に例えてみましょう。あなたはタクシー会社の採用面接官です。目の前の応募者がこう言いました。 「教習所の学科試験(筆記)は満点でした!標識の意味も、エンジンの仕組みも完璧に暗記しています。ただ、実際に公道でハンドルを握ったことは一度もありません!」……あなたはこの人を、プロのドライバーとして採用したいと思うでしょうか? おそらく「まずは実技教習を受けてから来てくれ」と返すはずです。

 IT業界の面接でも、これと全く同じ現象が起きています。 資格試験に向けた座学は、いわば「学科試験」です。用語の意味やネットワークの仕組みを知ることは無駄ではありません。しかし、エンジニアの実際の仕事は、想定外のエラーが連発する「公道」を走り抜けることです。ですから、無料でプログラミングを学べるネット上のサービスを通じて少しでもコードを書いているかどうかが重要視される傾向にあります。

2.未経験者に求める「本当の評価基準
 「じゃあ、資格なんて全く意味がないじゃないか!」と怒る前に、少し待ってください。資格の勉強で得た基礎知識自体は決して無駄ではありません。しかし、実際のIT企業が日々向き合っているのは、テキストに載っているような綺麗な正解ではないのです。

 IT企業は、スピード感を持ってアプリを開発したり、顧客の業務効率化や課題解決のためのシステムを作り込む最前線の仕事です。そこでは「どれだけ専門用語を暗記しているか」よりも、「目の前の想定外のバグ(課題)にどう対処できるか」が問われます。だからこそ、面接官は選考において「資格の有無」よりも、「実際に手を動かしたか」という実践(アウトプット)を強烈に評価するのです。「Javaの参考書を3周読みました」と語る頭でっかちな学生。 一方で、「見よう見まねで簡単なWebサイトを作ろうとして、無料でプログラミングを学べるネット上のサービスを通じてプログラミングの勉強を始めました」と語る学生。

 面接官が一緒に働きたいと思うのは、間違いなく後者です。プログラミングに興味を持ち、少しでも手を動かしたことのある未経験者の方が、圧倒的に内定を獲得しやすいのがIT業界のリアルなのです。

3.面接官の心を掴む「エラーとの遭遇」の語り方
 「無料の学習サイトで手を動かし始めた」。それ自体は素晴らしい一歩ですが、面接で「コースを最後までクリアしました!」とゲームのスコアのように語るのは少しもったいないです。面接官は、あなたが無料サイトで高度な技術を身につけたとは思っていません。彼らが知りたいのは、あなたが「初めて手を動かして、どう感じたか」という生々しい体験です。

 例えば、面接でこのように語ってみてください。 「無料サイトで学習を始めたのですが、たった1つの『半角スペースの抜け』や『セミコロンの忘れ』で全くプログラムが動かなくなり、最初は15分も悩みました。でも、原因を見つけて思い通りに動いた瞬間はとても嬉しく、エラーと向き合う泥臭さの片鱗を味わうことができました」いかがでしょうか。このエピソードには、「ITは少しの論理のズレも許してくれない厳しさがあること」と、「エラーの原因を探す根気強さ」への理解が詰まっています。これこそが、面接官が求めている「実践を通じた気づき」です。綺麗な合格証書を見せられるよりも、あなたが初歩的なエラー画面の前で冷や汗をかいた経験の方が、ずっとあなたの適性を証明してくれるのです。

4.今すぐブラウザを開こう
 資格の勉強自体は自己研鑽として立派なことです。決して無駄ではありません。しかし、それよりも本当に必要な実践(手を動かすこと)が重要です。もし今、あなたがIT業界に少しでも興味を持っているなら。そして資格のテキストを買おうか迷っているなら。 まずは、今すぐブラウザを開いてください。「無料 プログラミング 学習」で検索し、最初の1時間だけでもいいので、見よう見まねでコードを打ってみましょう。そこであなたが感じる「思い通りに動かないもどかしさ」と「解決した時の喜び」こそが、IT業界へ踏み出すための、最も価値のある第一歩になるはずです。