column

コラム

数学が苦手な文系でも大丈夫?プログラミングに本当に必要な「国語力(論理的思考)」の正体

「プログラミング=高度な数学」というのはイメージに過ぎない。 

  実際、現場で活躍するエンジニアの多くが文系出身。では、なぜ理系に劣らず活躍できるのか?答えはプログラミングの本質が『数式』ではなく『言語』だから。

1.PCは超絶に空気が読めない
 プログラミングとは、PCという「言われたことしか絶対にやらない、空気の読めない相手」に対する指示書作成のこと。

​ 例えば「カレーを作って」と指示するだけではPCは動かない。「1.冷蔵庫を開ける」「2.玉ねぎを取り出す」「3.もし玉ねぎがなければ、買いに行く」「4.皮をむく動作を3回繰り返す」……。

​ このように、目的を達成するための手順を細かく分解し、矛盾なく順序立てて説明する力。これこそが「論理的思考」で、文系が大学の論文やレポート作成で鍛えてきた「国語力」そのもの。

2.ここで言う「国語力」の厳しい定義
 ただし、国語力は「豊かな表現力」や「行間を読む力」ではない。むしろ「行間を一切なくす力」。エンジニアの実務において、エラーの8割は「論理の飛躍」や「定義の曖昧さ」から生まれる。「なんとなく動く」は許されない。「なぜこのコードを書いたのか?」を、第三者に論理的に説明できる言語化能力が問われる。

3.AI時代に文系が最強になる理由
 ChatGPTなどの登場により、「ただコードを打つだけの作業」はAIが代替する時代になった。これからのエンジニアに求められるのは、顧客の曖昧な悩み、例えば「なんか使いやすいシステムにしてよ」をヒアリングし、「つまり、こういう機能が必要ですね」と翻訳し、要件定義に落とし込む。これはまさに文系の独壇場である。

 数学の点数が悪かった過去は、プログラマーになれない理由にはならない。『なぜこうなるのか』を粘り強く考え、自分の言葉にできる文系人材にとって、これほどやりがいのある舞台はありません。